MacBook Airが日本企業には作れないわけ

というわけで、ふと思いついたので書きました。
(現在ESから激しく現実逃避中)


MacBook AirがたたかれてThinkpad X300の方が圧倒的にいいっていうわけ。*1
それは日本人がモノに対して必要とする安心感じゃないでしょうか。


これはDoCoMoの905iが大成功した理由に大きく関連すると思う。
DoCoMoの905iの売り文句は
「この端末はすべてが入っています。
こいつを使えば何でもできることあります。間違いありません。」
そんな感じだった。


ここに我々ジャパニーズは落ちたと思う。
つまり、その端末を一つ買えばこの先困らない。
2年縛りになるのであれば後々あの機能あったらなー、
って思っても当分買い替えられない。


しかし、実際に全ての機能を使いこなすことができるのか?
本当に名刺リーダーを使ってアドレス帳に読み込んでいるのか?
本当に海外に携帯をそのまま持っていって使うのか?


そんなことはまずないと思う。では、なぜ売れるのか。
それは使わないけど、いざという時に使える、という安心感があるからだ。
使うかどうかはわからないが、もし必要となったときに必ず機能は端末内にある。
そこからくる利用者の安心感。
DoCoMoは果たしてそこに着目したのかどうかは全くわからないが、
本当に素晴らしいマーケティング戦略だと思う。


では、MacBook Airに話を戻そう。
MacBook Airはかなり大胆に機能を削っている。
ここで気づく人は気づくなのだが、


DoCoMo→すべて機能を盛り込んだ⇒売れた
MacBook Air→機能を削りまくった⇒売れない・・?


という流れになっているように思える。
しかし、そうではない。


日本企業がMacBook Airを作れない最大の理由は2つある。
まず、一つ目は「日本企業は大胆なプランを支えるブランド力がないから」だ。
MacBook AirAppleのブランド力があるからこそ実現できる。
Macという独特の、他とは全く違うモノであるからこそできるモノである。
見た目の美しさ、使いやすさ、全てをとっても他とは全く違うブランドである。
それがあってこそ実現できるのだ。


二つ目の理由はDoCoMoのような例があるから」だ。
これはつまり、正当なマーケティング戦略を練って、市場のチャンス見つけてとかしたら
恐らくMacBook Airは恐らく日本市場では出ないと思う。
なぜなら、905iのように、何でもできることが好まれるから。
実際、MacBook AirよりX300の方が売れるんだろうな、という予想はしている。


しかし、MacBook Airは誕生した。
一枚のイノベーションとしては最高傑作だと思う。
この大胆な消去法を通して作ることができるからすごいのだ。




・・・でも、俺はMacBookがほしい♪www

*1:X300と検索するとX300>>>>>>MacBook Airとか書いてあるのもある